見慣れた天井

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「ハッ、ここは!・・・」 いつものように押入れのある休憩室で目を覚ました 「・・・また失敗しちまったぜ」 しんやは四階から地上へ落下して気を失っていた 「ガラガラ」 白い引き戸が開いた しんやの部下の「綾波レエ」という女の子が食事を持ってきてくれた 「お昼ご飯もってきたわ」 「今はたべたくないよ」 「謝罪の途中にお腹が減っても知らないわよ」 「えっ!!また謝罪に行かなきゃいけないの」 「ええ 後90分後には出発よ  ついでに損害について報告しとわ  被害者の車の窓ガラス代78000円 被害者の車のボンネットの修理代53000円 被害者の医療代11000円 被害者への賠償金150000円 自社のカート代23000円 以上よ」 「また借金しなきゃいけないのか・・・」 「いやなら逃げれば?」 「え?!」 「お金は会社で払うわ」 「ちょ、ちょっと待ってよ!・・・」 「じゃ、90分後に出発だから お昼食べといてね」 「ガラガラ」 レエは部屋から出て行った しんやは見慣れた天井を見上げた
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