駄々

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駄々

青い空を灰色だと言い張りました 靴を片方隠したりしました 飛んでいった風船に叫び喚く子供のように泣いてみました あなたが余りにもあなたのままだったので 意味のある無意味な事をしてしまいました 入道雲を綿飴だと言い切りました 星をつかまえてと袖を引っ張る子供のようにせがんでみました 足下に小石を投げ続けました わたしがいつまでもわたしのままだったので 無意味な本物をかき集めて意味のある偽物を作ろうとしました  
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