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『ただいま。』
「お帰り。兄さん。」
玄関から自分が帰って来たのを伝えると、リビングの方から返事が帰って来た。
『今日の夕食はグラタンでいいか?』
「うん。大丈夫だよ。兄さんの料理は美味しいから何でも、いくらでも食べれちゃう。」
言いながらニコニコ笑う弟の宏介はとっても可愛いと、思ってしまうのは親バカならぬ兄バカ。見方を変えてしまえば、ブラコンになってしまうだろう。
けど、それぐらい弟の宏介は自分にとってとても大切な存在。
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