第十四章

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「あれ……? 」 ふと思い出したのは葵のバイト先のマスター。 たしか俺と同じ名前だったはず……。 葵の好きな人はあの人だと思ってたけど違ってたのか……? 俺の勘違いだった……? 「もしかして……」 マスターは吹っ切れて、新しく好きな人が出来たのか……? それがあの子……。 「葵は、先に進んでるのか……」 天井を見上げながらポツリと呟く。 「進んでないのは俺だけ、か……」 腕で視界を遮り目を瞑る。 ふと訪れた暗闇に思考が引っ張られる。
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