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「はぁ…猫なんざ飼う余裕ねぇっつーの」
ブツブツ言いながらも“黒猫”を背負うと屯所へと足を向けるのであった
―――――――――――
―――――――――
「はぁ……」
やっと目覚ましたかと思ったらこの調子だ
「ひっじかったさぁーんっ!!!“黒猫”の調子どうですかぁー!!!!」
スパーンッ
「……また厄介な奴が来やがった」
「あははははっ一言余計ですよぉー」
清々しい音と共に襖が開く
そしてズカズカと遠慮なく入って来る人物
わざわざ顔を見なくても分かる
……沖田総司
彼は弟のような存在でよく悪戯をしては困らせる
大人しくしていればまるで女
…と言えるほど彼は女顔なのだ
だがそんな彼は壬生浪士組で一、ニを争う剣豪で一番隊隊長だ
人は見た目で判断しない方がいい
こいつを見ているとつくづく思う
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