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歓迎会の最中、芽吹は双子にご飯を食べさせていた。
「こら!斎!人参も食べなきゃだめ。あーんして!」
「やぁぁ!」
「いちゅきぃ、あーんしなきゃめよぉ」
人参が嫌いな斎はなかなか食べようとしない。
そんな斎に蓮も食べるように言う。
「いやぁ!」
だが、斎は嫌がって食べたがらない。
そんな斎に芽吹が困っていると、土方が斎をひょいっと抱え、自分の膝に乗せた。
「食わなきゃでかくなんねぇぞ」
そう言うと、斎は人参を渋々口に入れた。
「………すいません土方さん…」
「いや。ほらちゃんと食えよ?」
「……………ぁい……」
「土方さんが……子供に飯を食わせた……」
「…鬼の副長が……」
隊士たちは土方の行動に驚き、酒を飲んでいた手が止まった。
「ちょっと土方さぁん!何、僕の斎君を膝に乗せてるんですか!」
ムッとした沖田が土方のもとにやって来た。
「あ?別に総司の許可なんかいらねぇだろ?!ただ人参を食わない斎に食わせただけだ。」
「そーちゃは、にぃじんしゃん食べれゆ?」
蓮は沖田の膝に座り、人参を沖田の口に運んだ。
「蓮君…♥食べれますよ!」
沖田は蓮が自分の膝に座り、人参を食べさせてくれたことが嬉しくて、土方への怒りを忘れた。
(…単純な奴…。)
土方は沖田の単純さに呆れていた。
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