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(どうして‥‥どうしてこんな事になっちゃったんだよ)
少年は泣きながら考える。
原因となるようなことには一つも心当たりがない。いつものように母さんにおつかいを頼まれ、いつもの肉屋に向かっただけだ。
そして肉屋に着いて、店主である大柄で優しいおじさんとその奥さんがいない事に気付いた時に気付いたのだ。
知らないうちに町から人がいなくなっていた事に。
それと同時にあの男が現れたのだ。あの男に気づいた瞬間、本能的な危険を感じて逃げ出したのだ。格好もそうだったが、人間を人間として見てなくて、死をイメージさせられるような、あの目と視線があったこともあっただろう。
これのどこに町から人がいなくなる原因、そして自分が狙われる原因があるのだろう。
「恨むのなら自分自身を恨むがいい」
そんな事を考えていた少年の元まで近づいてきた男はそこで初めて口を開いた。
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