芽吹いた若草

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「もう少しでございますっ!」 二匹のお付きの者が声をあげた。 「…くっ!あぁぁぁ゛!」 咲蘭の声が 狭い部屋に木霊する。 「咲蘭。咲蘭。 大丈夫だ…。絶対に…」 竜胆は咲蘭の苦しそうな顔 を見つめて囁くように言った。 「!っ産まれました!」 お付きの者の声に竜胆は涙した。 .
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