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「(……ついさっきまで、
部屋で大○闘をやっていた
気がするんだが………。)」
空中で器用に足を組み換え
ながら、ため息をつく。
ぶっ飛び過ぎたこの状況に、
まともな判断力はとうに消
滅してしまっていた。
――バサバサバサッ、と
不意に聞こえた大きな羽音
に思わず肩をすくめる。
不吉なほどに黒い鴉が、俺
を嘲笑うかのように空高く
舞い上がっていった。
「………………」
ゆっくりと下の方を見る。
色とりどりの小さな屋根が
地面をポツポツと彩っていた。
「……死亡フラグか?これ…」
消え入りそうな小さな声は、
広すぎる大空に呆気なく吸
い込まれていった…。
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