不登校卒業

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放課後。 「ごめん、俺部活なんだ」 「俺も」 「有華も」 「俺は生徒会が..」 そう言って、結果的にあっちゃんとともちんと智弥が教室に残った。 俺はりんちゃんに「今からちょっと話があるから行くね」と連絡をして学校を出た。 「龍汰って、ゆきりんの番号持ってたっけ?」 そう口を開いたのは智弥。 「うん、こないだの休みに交換したんだ」 「えー、私持ってないよーっ」 と俺の腕を掴むあっちゃん。 確かに、あっちゃんだけない。 「え、でもメアド知ってるよ?」 「私と電話したくないの..?」 「え、そういうわけじゃ..」 「じゃ、交換しよ?」 「じゃあ..後でね」 「ホント?わーいっ、龍ちゃんのゲット~」 ホントに、昔からかわんねーな。 あ、あっちゃんとはいとこ。 だから生まれたときから一緒。 なんやかんや話してたら部屋の前だ。 俺はドアをコンコンとノックした。
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