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でもなんかもう疲れた。なんでこんなメチャクチャに言われなきゃいけないの。
「ていうかさ、顔あわせた瞬間に喧嘩すんのやめない? 正直家なのにストレス蓄積されてたまったもんじゃないんですけど」
「家に全然帰ってこないくせになに言ってんの?」
「だからその無駄につっかかってくんのをやめろっつってんだよ!」
ドガン、と良哉がテーブルを蹴っ飛ばす。
ついびっくりして良哉を見ると、良哉はハッとして
「つかもう本当、最近オマエといるのしんどい」
ドシン、と言葉が落ちてきた。
知らずのうちに息を止めていた。
「オマエさ、言ってることめちゃくちゃだぞ? 俺もキツイ意い方とかすっけどよ、それはオマエが俺の言うこと全然聞いてくれないからってのもあるんだからな」
「……」
「オマエはいっつも何もわかってないくせにとかそういうこと言うけど、俺だってオマエと同じ人間なんだよ。無理なことだってあんの」
なにそれ。なんでそんなふうに言われなくちゃいけないの。
「ダラダラ同棲してたけど、そろそろ別れない? 俺が出て行くからさ」
慌てて声量を落とす良哉。
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