Il mio tesoro

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 気が一向に紛れないので、掃除でもしようと掃除を始めるが、立って中腰で動くのがしんどいことこの上ないし、ほとんどがわたしじゃなくて良哉が散らかしたものだった。彼は結構横着な性格で片付けが下手。そのくせ勝手に片付けると怒る。  かといって放置しているとどんどん不快になっていくので片付ける。 「いった!」  何かを思いっきり踏みつけて悲鳴を上げる。  足元を見ると良哉が私服の時につけるアクセサリーだった。  こんなところおいとくなっつーの!  思いっきり分投げると、ポスッという音がして書類の山に埋もれる。 「ああ、もう!」  イライラして甘いものをとりたくなる。  冷蔵庫をあけるけどヨーグルトしかない。  買い物も行かないと。でも、中途半端に掃除を始めたおかげで今さらに汚い状態だった。
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