Prologue

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「あんたさっきから……っ!?」 その顔を見て驚愕した。 同時に、慌てて目を逸らす。 俺は、決して引いてはいけないカードを引いてしまったようだ。 何故なら、その彼女の顔が……元カノに似ていたから。 似ているなんてもんじゃない。瓜二つだ。 まさか本人か、と思ったが元カノは年下で、出流高校の制服を着ている時点でそれはない。 だとすると、姉妹とかか……? 俺の疑問は潰えない。 そして、この場所から立ち去りたいとも思う。 元カノと間接的にでも関わること、彼女を差し置いて笑ったりなんて俺には許されない。
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