Prologue

3/22
前へ
/297ページ
次へ
やがて桜並木を抜けると、この町で一番の規模を誇る出流高校が見えてきた。 駐輪場に自転車を停めると、他生徒の波に紛れながら、なおかつ溶け込まないように足早に下駄箱を目指す。 今のところ見知った顔もいないし、視線が集まるのにも慣れっこだ。 ただ今は、教室に着くことだけを考えて。
/297ページ

最初のコメントを投稿しよう!

62人が本棚に入れています
本棚に追加