第1章 【遭遇】

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「はぁ…はぁ…なんとか逃げられたな」 「そうですね、これであんし……ぁ…あぁ」 廃工場に逃げ込み安心したのも束の間集の真後ろには先程の化け物であるキメラがいて 「キルルルルル……」 「おい、餓鬼共こんなとこでなにして……」 近所に住んでいるらしい仕事着をした男が中に入ってくるとその瞬間に化け物は不気味な動きかたで男に瞬時に近寄ると長く大きな爪で男の顔を撥ね飛ばしてしまうとそこから出る血を飲みはじめて 「ぉ…お゛ぇ゛ぇ゛」 集の隣にいる彼女ははじめてみるあまりにも惨い光景に吐いてしまい 「だ…大丈夫だ、俺が…守るから」 そう言いながら彼女の前に立ち鉄パイプを持ちながら化け物をみているが手足は震えていて怯えているようで 「ウマカッタ、ツギハ、オマエタチノ、チヲヨコセ」 男の血を飲み終えるとふたりの方に振り返りおまえたちの血もよこせと言いながらドス…ドス…と大きな音をたてながら近づいてきていて 「こいよ化け物!!お前の相手はこっちだ!!」 手足を震わせながらも彼女を守ろうとせめて化け物を引き離している間に逃げさせようと思い化け物が近づいてくると 「いまだ!逃げろ!!」 「で…でも」 「今しかないんだ!!早く逃げろ!!」 彼女は集の声により走って逃げ去り
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