1人が本棚に入れています
本棚に追加
詩音の不安をとるために説得力のある言葉を父に言わせる必要があった。
詩音は年齢を陣にも燵磨にも内緒にしている。
しかし、陣をもし20歳で産んだとしたら現在37歳。
もし、37歳だとしても、10歳以上は若く見える。
優しくておっとりしている詩音を陣は好きだった。
「そりゃぁ、こんな暴れん坊を誰が誘拐するかよ!逆に返り討ちにあうんじゃないか?」
期待通りだった。
詩音の顔に少し笑顔が見えた。
朝食が終わる頃にいつも迎えが来る。
「ピンポーン♪」
隣に住む幼なじみの「姫川梨子」は、小学校の頃からいつも一緒に通学している。
クラスは別だが、休み時間も大概一緒にいる。
しかし、付き合っているわけではない。最近で言う友達以上恋人未満のような感じだ。
最初のコメントを投稿しよう!