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‥‥‥。
うっすらと意識が戻りはじめる。
なにがあったかを自分の中で確認していく。
大男に打たれた腹が痛み、思いだした。
(そうか、誘拐されたのか?)
目が明るさになれ、広い室内に自分だけでなく他に誘拐された高校生達も倒れていた。
服は布一枚を肩からかけているだけの状態で今から何が起こるのか、精神的にも強い陣が不安と恐怖を抱いた。
他の高校生達も目を覚まし、立ち上がるがその表情には意識がない。
その光景がまた陣を不安に思わせた。
突如!奇声をあげ震えだす高校生達。
少しずつ少しずつ、容姿が人間味をなくしていく。
(お、オレもあんなのになるのか!?)
ますます陣の恐怖は増していく。
高校生達が化け物になっていく中、1人意識のある陣は自分にも訪れるであろう変化に恐怖するしかなかった。
「!!」
陣にもその変化が訪れる。
激しい頭痛が襲い、嘔吐する。
陣に訪れた変化は、髪が伸び始め、額からは角が二本生えてきだした。
意識は遠のき、人間味のない雄叫びをあげている。
その姿はまるで鬼。
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