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「みんなどこに行ったんだろうな!」
地下牢に閉じ込められていた俺達は、自己紹介などをすませていた。
「そういえば、ハルちゃん! なんで、なぞなぞの答えが″朝ご飯″なんだ!? 俺にはサッパリわからないぜ!」
「ハルがそう思ったからです」
ハルは俺の質問をサラッと受け流し、まるで足を止める気配がない。
俺は足を止め、ハルの後ろ姿を眺めていた。
……ショートパンツで丸見えな、太もも……眩しいぜ!
それにシャツ……んー激アツだな!
「toshさん……どうしたんですか?」
その視線に気づいたのか、ハルは振り返った。
「え? いや! なぞなぞの答えがショートパンツっていうのが、どうしてもわからなくてな!」
「……なぞなぞの答えは、朝ご飯ですよ?」
その瞬間、額から汗が吹き出すのが分かった。
マズイ! 太ももを見ていたのが暴露てしまう!
ハルは溜め息を吐き、また歩き出し、口を開いた。
「変態なんですね……」
「い、いや! 違うんだ! この世界に来た理由など色々考えていて!それで考え過ぎて意識が少し朦朧としてなぞなぞの答えがショートパンツ最高!なんて事を言ってしまったんだと思うんだ!」
早口で話す俺に軽蔑の眼差しを向けるハル。
「もういいです。なぞなぞの答えの理由ですけど……。」
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