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俺はたまらず近づいてみることにする。
どうもおかしい……
顔色も赤みを帯びておらず酒の臭いもない。髪もカツラではなく地毛で女の子らしいシャンプーのような甘い香りがした。
「……おーい。君、聞こえますか??」
取り敢えず声をかけてみることにした。
…………
返事はない。
だが呼吸は安定している。
意識を失っているのだろうか??
「ここで救急車を呼んでもこの格好だし、かと言って女の子をここに置き去りにするのもよくないしな……」
仮にここに置いても危険だし騒ぎになるに違いない。
「……しかたない。俺の家まであと少しだし人もあまり通らない裏道を通って行くか。」
俺は謎の女の子を担ぎ人通りの無い裏道を通って家に帰ることにした。
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