狂いだす歯車

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翌日 薫が転入生を迎えに行ってくれるおかげで礼一は行かないですみ、俺は礼一と一緒に生徒会室に向かった。 「礼一ちゃん~おっはよ~」 「おはよう。世未くん。おはようございます。貝塚会長」 「……」 「トッキー、礼一ちゃんを無視?酷いねぇ」 「別に気にしてないよ」 礼一は優しい。 けど、どさくさに紛れて何してる?世未。 礼一に抱きついて! 「世未、レーチ……離れるっ」 「いいじゃん!ねぇ~礼一ちゃん」 「え、うん」 「レーチ……」 嫌だ。 肯定しないで。 俺は礼一の事が…… 「薫帰ったのか」 その時、鴇矢の声で自分の黒いものが消えた。 後ろを振り返ると薫がいて、なにかポーっとした顔をしていた。  
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