1809人が本棚に入れています
本棚に追加
翌日
薫が転入生を迎えに行ってくれるおかげで礼一は行かないですみ、俺は礼一と一緒に生徒会室に向かった。
「礼一ちゃん~おっはよ~」
「おはよう。世未くん。おはようございます。貝塚会長」
「……」
「トッキー、礼一ちゃんを無視?酷いねぇ」
「別に気にしてないよ」
礼一は優しい。
けど、どさくさに紛れて何してる?世未。
礼一に抱きついて!
「世未、レーチ……離れるっ」
「いいじゃん!ねぇ~礼一ちゃん」
「え、うん」
「レーチ……」
嫌だ。
肯定しないで。
俺は礼一の事が……
「薫帰ったのか」
その時、鴇矢の声で自分の黒いものが消えた。
後ろを振り返ると薫がいて、なにかポーっとした顔をしていた。
最初のコメントを投稿しよう!