所詮運命とは残酷なもの

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家に帰り誰も居ない部屋に向かって「ただいま」と囁く。両親は息子一人を置いて海外に出張してしまったから家には誰も居ない。居るはずもない。 「お帰りなさい。」 耳に鈴の音のような声が響いた。今日は確かに鍵をかけて出たはず…第一女の子となんかほとんど話したことも無い。 玄関の戸棚を開くと、真っ白いハイヒールのサンダルと、真っ黒のブーツが入っていた。どちらも見た事が無かった。まず女物の靴なんて持ってないし。そんな趣味もない。
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