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先程と同じ結果になるのなら、俺の後ろには何かが居るということになるが……
「桃井。俺の後ろに何か居るか?」
俺が桃井桜子に問いかける。
すると、桃井桜子は、
「ううん。居ないよ。」
と返してきた。
それを聞いた後、一応自分でも振り返ってみる。
俺の後方には、崩壊した社の海が広がっていただけだった。
「おい赤路。俺の後ろには社しかないぞ。」
≪寧ろ社すらないがな……このまま言葉遊びをしていてもいいのだが、私に電話してきたということは相当切羽詰まっているのだろう?ズバリ言うと、青龍はその社の下敷きとなっている。≫
「……は?」
それはつまり、自分で壊して自分で埋まった……ということか?
≪嘘だと思うのなら掘り返してみろ。生きた人間が発掘されるから。≫
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