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「あいつ、何処行きやがった!?」
『あの娘なら血相変えて出ていったが。』
「何故それを早く言わないんだお前は!!」
血相を変えて出ていったということは、彼女は青髪少女について何かしら知っているということだろう。
それも、かなり深部まで。
俺は直ぐ様桃井桜子を追うことにした。
4
「桃井!」
俺が桃井桜子を見つけたのは狐ヶ崎天音尊が祀られている神社の鳥居の前だった。
「お前、青髪少女のこと何か知ってるんだな……!?」
俺が息を切らしながらそう問い詰めると、桃井桜子は俯きながらこう答えた。
「私のお友達かもしれないの……」
「友達……?」
確か、自分でボッチ宣言をしていた気がするが……
「……うん。正確には仲間って言うのかな……」
「……詳しく話してくれないか?」
俺が真剣な眼差しを桃井桜子に向けた瞬間、
『それも重要だけど、とりあえず社見てくれないかな?』
狐ヶ崎天音尊が話を割って入ってきた。
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