一殺多生

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6 処罰を受けることに関しては桃井桜子も異論はないようで、それ以上の反論はしなかった。 俺は、この町の支配者とも言える赤路雷に電話をかけてみることにした。 「あ、もしもし。赤路か?」 ≪ああ。皆お待ちかね赤路だけど。≫ 「皆って、誰だよ……」 ≪白神君とか、江月さんとか?≫ 「 誰だよそれ!」 ≪ 誰でもいいだろう。んで、ご用件は?デートのお誘いとかなら却下させてもらうが。≫ 「ちげぇよ。お前、この町について詳しかったよな?」 ≪詳しいというか、全部把握しているというか……何なら、今君達が何処で何をしているのか当ててみせようか?≫ 「俺達は今紅葉夜神社で狐ヶ崎天音尊の社を破壊した人物を捜索しているんだ。」 ≪全部言うなよ面白くない。んで、なんだっけ、青髪少女とかいう青龍宿した明道寺梅子を捜してるんだったか?≫ 「流石だな……ってか全部お見通しかよ!!」 ≪なんというノリツッコミ。また妹さんとやらに鍛えられたのか?≫ 「まあそんな感じだ。とにかく、その青龍宿した青髪少女は今何処に……って青龍!?青龍って、あの青龍か!?」 ≪他にどんな青龍がいるんだよ……私にはアルティメットドラゴンくらいしか思い浮かばない。てかそもそもあいつは青龍なのか?よくよく考えたらブルーアイズなだけでブルードラゴンではないではないか。≫ 「あいつはホワイトドラゴンだ。てかそんなことはどうでもいいんだよ。」 ≪ああ確かに。融合前までは頭が回らなかったよ。≫ 「本題に戻すぞ。その青龍ってのは朱雀とかの仲間の青龍なんだな?」 ≪正確には仲間と分類するのは好ましくないが、まあその青龍だ。≫ 「それを宿した少女は今何処に居る?」 ≪……お前の後ろに。≫ 「またこの展開かよ!!」
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