ケース3、嫉妬と嫉妬。そして嫉妬。

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絶句。 これがきっと一番当てはまるでしょう。 熱い視線を送ったつもりもない私は、 とりあえず見つめないでと言われたので視線をそらし、 再びシュークリームに集中することに。 が、またしても選択を誤ったようで。 「っ!楓さんは俺をからかってるんですか?!」 と叫ばれてしまった。 思わずシュークリームを頬張ったまま彼を見やる。 きっと今私間抜け面です。 一方彼は、なんだか怒っているというよりは泣きそう。 この年の男の人泣かせたの初めて…… とかいう感想は置いといて、 彼を落ち着かせるべく私は食べかけのシュークリームを彼に差し出した。 最早小さい子どものやること。 しかしそれ以外私にはできなかった。 思考停止していたから。
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