ケース3、嫉妬と嫉妬。そして嫉妬。

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「………。」 ん? 急に静かになったな。どうしたのかな?  ……って! 彼がまた泣きそうな顔をしてこちらを見ている。 何が?!何でそうなった?! なんかまずいこと言ったか?! 「俺は、俺は楓さんのためと思って。 楓さんを確実に、早く守ってあげたい、と思って。 だけどやっぱり俺の独りよがりなのかな。 そうだよな。こんな俺なんかとじゃ嫌に決まってるよな。 俺は名前で呼んでも、いつまでたっても立花さん、だもんな。 やっぱり嫌われてるんだな。 遊ばれてるんだな。」 ホワッツ!? 「どどどどどうして急にそんなに弱気になっちゃうの?!どうしたの?! 大丈夫?!なんで?!え?! 遊んでないし嫌ってないし! どうしちゃったの陽一さん!」 「……。」 「よ、陽一さん?」 「楓さん!」 「は、はひいっ!」
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