高校、初恋。

学校

｢まぁ、でもそこまで言うほどオタクってわけじゃないんだよね｣

｢…フォローありがと｣

｢いや、フォローじゃなくて｣

真希ちゃんはさっき私をオタクと言っておきながらそれを否定してきた。

｢あんたの話聞いてると純愛系の恋愛小説とか少女漫画を読んでることが多いじゃん。あとは友情系。｣

｢漫画はそうだけど小説は他にも読むよ。ファンタジーとかミステリーとか歴史ものも好きだし。｣

｢あー、ハイハイ。だけどあんた恋愛ものが一番好きでしょ？｣

｢それはそうだけど｣

｢尚且つ学園ものの青春ラブコメとか、甘酸っぱい感じのやつが好きみたいじゃない｣

｢…よくそこまでわかるね｣

｢あたしの観察力舐めんな｣

不敵な笑みを浮かべて真希ちゃんは言う。