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「あんたきっとそういうのに憧れてんでしょ?恋愛とか友情とか」
「…」
憧れていないと言ったら嘘になる。
純粋にそういう漫画とか小説を読んでいて、羨ましいなぁ、とは思う。
「あんた勿体ないよね。話して見たら意外とはっきりものを言うし、話しやすいのに」
「…それは真希ちゃんが話しやすいから。他の人じゃ何を話していいかわかんないし」
「そう?あたしはあんたが話しやすいから一緒にいるんだけど」
あっさりとそう言われて顔が熱くなった。
「可愛いやつめ」
よしよし、と頭を撫でられる。
「あんたみんなの前でももっと素を出していいと思うよ?」
「…」
それができたら苦労はしない。
「まぁ気長に頑張りな」
そう言って真希ちゃんは自分の席に帰っていった。
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