1人が本棚に入れています
本棚に追加
とうとう夜になった
今度こそこの夢から解放されるんだ、いざ悪夢へ
―――――目ト耳、ドッチガイラナイ―――――
き、来た!!
「耳だ」
―――――耳ですね。イタダキマス―――――
いただきます?
どういう事だ?
―――――ゴチソウサマデシタ―――――
それから私の世界は無音な世界でひたすらその“恐怖”を見続けるだけの世界になってしまった…
そういえば以前こんなことを聞いたことがある目が見えない人に点字を教えるのは「子供を大人にする」のに似ていて
耳が聞こえない人に手話を教えるのは「動物を人に近づける」のに似ている、と…
今の私にはその“恐怖”と会話をする手段はない…私は選択を間違えたのか……
最初のコメントを投稿しよう!