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そんな事を考えながら小説を読むために本棚に近寄る。
「やっぱり本棚でかいな」
デカイ本棚を持っているからと言って知的でも何でもない俺の本棚には女の子の絵が書いてある本ばかり置いてある。
ついでにこの頃地震が多いいので本を傷つけないためにも壁と本棚をつい先日くっつけておいた。
「それじゃあ・・・・この小説を読みなおそうかな」
目的の本の一巻を本棚から取り出そうと本を引っ張った時何かが剥がれるような音が本棚から・・厳密には本棚の裏から鳴った。
そして目の前の本棚が斜めに見えた。
「これはまずい!
別に俺は本棚の下敷きになっても大丈夫だけどラノベが!」
叫んでも現実は非常である。
本はほぼ全て床に落ちてページが折れたり開いたまま床に落ちてその上に本が乗り折り目がついたり・・・・
見るも無残な本の山が出来た。
唯一の救いは本棚を抑えることで本の上に本棚の重みが加わらなかった事だ。
唯一の救いといっても全然救われてないのでその場で少し呆然とする。
「あー・・・もう明日直せばいいか・・飯作ろ」
テンションだだ下がりだ・・・まるでレアな宝箱が出てきて喜んで開けたらもう持ってる物が出てきたくらいテンションが下がった。
そのテンションのままキッチンへ移動し、シンクの下から料理を作るのも面倒くさい時に作る?即席ラーメンを取り出す。
「それじゃあ三分クッキングと行きますか!まず蓋を開けます。お湯を注ぎます。三分待っている間にネギを切ります」
いつまでもこのテンションでは要られないので、無理矢理にでもテンションを上げ始める。
包丁入れから包丁を取り出してまな板の上にあるネギを刻む。
刻み終わったら即席ラーメンが出来る上がるまでまな板の上で待っていてもらう。
三分待って出来たカップラーメンにネギを添えて・・・・
「出来ました~カップラーメン長ネギを添えて!さてリビングで食べますかね」
無理にテンションをあげようとした結果おかしなテンションになってしまっているが、それでもテンションが上がっているのには代わり無いので構わずリビングに向かって歩き出す。
「うお!!」
だが歩き始めの一歩から何かに足を引っ掛けてしまい変な声を出しながら背中から床に叩きつけられる。
それだけなら転んだだけで良かったのだが、運悪くまな板から持ち手が出ていた包丁に体が当ってしまい包丁が自分に目掛けて降ってきた。
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