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そして翌日。
ルイディアナの部屋までザックスが迎えに来た。
「姫さん、お待たせ」
昨日の白衣姿ではなく、動きやすい私服に着替えたザックスが、笑いながら挨拶する。
その後ろには同じく私服姿のレオナがいた。
「さっそくだが、着替えてくれ」
「え?」
出かけると言う事で、いつものドレスよりも簡素で動きやすいドレスに着替えていたルイディアナは驚きの声をあげる。
「レオナ、頼んだ」
「こちらへ」
ザックスの言葉に頷いたレオナは、ルイディアナを隣の寝室へとひっぱっていく。
「え?え?」
わけも分からず、ひっぱられるルイディアナ。
「・・・何を考えているんですか?」
「まあ、待てって」
ルッツの質問をザックスは適当に受け流した。
しばらくすると、寝室からルイディアナとレオナが着替えて戻ってきた。
「・・・もう一度聞きます。何を考えているんですか?」
戻ってきた二人の姿を見て、ルッツはさっきと同じ質問を、さっきより強めの口調で問いただした。
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