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「丁度その第三王女役の役者に面識があるんだ。
まあ前に稽古中に怪我した事があって、俺が治療してやっただけだけどな。
ま、アイツは気さくだから頼めば会ってくれるだろ」
そう言ってザックスは劇場の横にある控え室のある扉へと向かう。
「ほ、本当に大丈夫?」
その後ろをルイディアナが不安そうに、しかし期待に瞳を輝かせながらついて行く。
「だーいじょうぶ、大丈夫!」
ザックスは前を向いたままヒラヒラと手をふって、控え室の扉を開けた。
扉を開けるとまたすぐに扉があり、その前に護衛らしき用心棒が一人立っていた。
「おい!契約期間内は、ここから先は劇団関係者しか立ち入れない。さっさと出ていけ」
雇われであろう用心棒はザックス達を見て、”帰れ”と言う意味の仕草である横にした手を降る。
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