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「はー、いやーどーなる事かと思ったが。良かった良かった」
それまで2人の成り行きを傍観していたザックスが、わざとらしく大きな拍手をした。
「いやーしかし、レイなんでお前はコイツが上流階級の人間だってわかった?
今来てる服なんてどう見ても上等なもんじゃないだろ?」
「そんな事、所作を見ればわかる。
歩き方、立ち方どれを見てもちゃんと教育を受けた者の動きさ。
たとえボロ布一枚しか着てなくても簡単に見分けぐらいつくよ」
「凄い観察力なのね」
「まぁ見て来た人の数が違うからね」
レイは軽く肩をすくめて、たいしたことでも無いと言うように言い放つ。
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