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「ああ、そうだ。
お嬢ちゃん名前は?」
話が一段落し、レイは椅子に座り直し化粧を再開したが
ふと思い出したようにルイディアナに尋ねた。
「私はルイ・・・」
「ルイ!コイツはルイって言うんだ!」
本名を言いかけたルイディアナをザックスは慌てて、言葉を被せる事で遮る。
「ルイ?男みたいな名前だね」
「お前もだろーが」
とっさについた偽名にレイは不振そうな顔をするが、ザックスのツッコミに「あぁ」と苦笑しながら納得した。
「お嬢ちゃん、一応名前は覚えといてあげるよ。まあ名前を呼ぶ事は無いだろうけど」
化粧箱をパタンと閉じながら、レイは冷たく言い放つ。
「ほんとお前はひねくれてんな」
レイの性格を知っているザックスは苦笑する。
「ありがとうございますレイさん。
とても楽しい一時でした」
そしてルイディアナは、そんなレイの態度も気にせず最高の笑顔でお礼の言葉を送る。
「こちらこそ」
レイのその言葉を最後に、ザックスとルイディアナは控え室を後にした。
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