第一章

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「亮太おはよっ」 「おはよ葵、今日も可愛いな」 僕の恋人は朝から僕をからかう。 可愛いだなんて女の子が言われて嬉しい言葉であって、小柄ながらも男である僕が言われても嬉しくないはず なのだけど、やっぱり恋人に言われるのは素直に嬉しい! 「…そーゆう亮太は今日もかっこいい」 顔を真っ赤にする亮太はかわいくて、ほんとかっこいい。 「っお前なー、…いいからもう行くぞ。学校遅れる。」 掴まれた手首から伝わる恋人の体温。 あの春の日から付き合い初めてもうすでに半年が経っていた。
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