第二章

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朝のSHRの開始を知らせるチャイムが鳴り、みな自席に座り始める。 グランドにいた多くの人の姿は既になくなっており、僕と徹はお喋りに夢中になっていた。 「真紀~、お疲れ」 ギリギリで教室に入ってくるひとりの女子生徒に皆が声をかける。 「今日も亮太くんかっこよかったよねー」 「ほんと、いつもそばに居れる真紀が羨ましい」 女の子たちが口々にそう発言するが、決して嫌みが含まれていることがないのは‥ 「でも真紀と亮太くんなら超お似合いだよね、悔しいけど」 真紀ちゃんが超美人でしかも性格までもが完璧だからだろう。 僕は自分の席で頬杖しながらぼーっと外を眺めていた。
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