第二章

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あれからすぐに担任がやってきて、連絡事項を言われる。 でも今日は特別なことはなにもない、いたって平凡な日常だ。 そのためかいつもよりもSHRは早く終わり、担任はすぐに教室を出て行った。 「なぁ、一限って体育だよな?」 徹が体操着袋を手に持ちながらやって来た。 そーいや体育だった気も。めんどくさいなぁ。 「…うん。着替えに行こっか」 体育は一番憂鬱な教科だ。一つは僕が運動音痴なこと。そして何よりも…亮太のクラスと合同であることだ。 「まあそんなに落ち込むなって、普通は喜ぶとこだろ?恋人と一緒なんだからよ。」 「…それはそうなんだけど。」 亮太の周りには人がたくさんいて近づけないし、何よりも女の子に騒がれている亮太をあまり見たくない。 「つーか早く行かないと遅刻するぜ」 徹が慌てて教室から出て行ったので、僕も走って徹を追いかけていった。
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