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「おいっ、静かにしろ!!ターゲットが現れたぞ!!」
「マジかっ!!でかした剛っ!!」
少し頭を出してひょいと顔を覗かせると、確かに、何冊かの教材を抱えた新任の新見桜(にいみ さくら)先生が向こうから階段を降りてこちらに向かって来る姿が見えた。
「ほっほ―――っ!!今日も美し――ね、桜ちゃん!!見ろよ、あの清楚な顔立ち!!それとは逆に淫らに膨らむあの胸元!!美人とは聞いてたが、まさかあれほどだとはな!!先生に見つかるリスクが高くて危険なパンチラ作戦も、ターゲットがアレだとやりがいがあるってもんだぜ。」
目を光らせる久の横で俺は再び提案した。
「なぁ、やっぱやめようぜ。どーせまた生徒指導の高塚がどこかで見張ってて、すぐつかまるオチだって、絶対。もう俺、反省文書かされるのは御免なんだけど。」
俺がそう言うと久は俺の顔に指をさしてニヤリと笑った。
「確かに。だが、それには心配はいらねぇ。」
「なんでだよっ!!」
「これを見ろ。」
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