序章

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俺はバイクにキーを差しセルを回す。 ブォーンとエンジンが唸りを上げる。 う~ん、やっぱいい音だ…… って、浸ってる場合じゃない。 俺はバイクに跨がりギアを入れる。 アレッ?俺、そういえば飲んでるよな? まぁ、今のご時世じゃサツも飲酒位じゃ捕まえないだろ? 俺はバイクを走らせた。 ふと、振り返り後を見た。 ん?人? 誰かが宙に浮いている? 何だありァ、飛べるヤツもいるのかよ。 まったく……どうかしてるぜ。 ふっと宙に浮いているヤツと眼が合った気がした。 何だ?今、眼が合ったよな?気のせいか。 俺は気にせずバイクを走らせた。 ドガーンッと爆発音した。 物凄い爆音に、もう一度振り返る。 俺の家付近が吹っ飛んでいた。 あっ…… なんだよ……俺、もう家無しかよ。 バカ野郎…… 俺はバイクのアクセルを捻った。
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