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そんな様子を満足そうに眺めている影が一つ
彼女の名前は『姫川 リリカ』
左側で結ばれた茶髪がチャームポイントである
彼女が窓際にもたれていると一際掛け声が大きくなった
少年達は気合い十分でグラウンドの外へ捌けていく
遠ざかって行く少年達を見届けると、薄く笑って彼女は歩き始めた
本館へと続く渡り廊下、夕陽で更に紅く染まった髪を揺らしながら歩く姿は誰もを振り向かせるだろう
反対側の校舎に着く
扉を開けて正面にある急な階段を、彼女はトントンと、ローファーを小気味良く鳴らして上っていった
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