恐怖!こんなところ

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「ここはどこですか?」  ひかるはすぐに訊ねた。院長はまあ落ち着きたまえと静かに言い、ひかるは大人しく従った。 「ここは政府の施設だが、それより前に話しておかなければならないことがある。驚かないで聞いてほしい」  既に驚いています、と言うのはやめておいた。 「昨夜、日本上空に巨大な未確認飛行物体が現れた」 「それってUFOですか?」 「その通り。その未確認飛行物体はある住宅の上空に停滞し、その住宅から一人の人間を拉致した。そして未確認飛行物体を操る存在――地球外生命体はその人間を改造した。キャトルミューティレーションだ。その後その人間は解放され、元の家に戻った。政府はその後地球外生命体からあるメッセージを受け取り、その人間を回収した」 「あの、それってもしかして――」 「そう。君のことだよ、曽根川ひかる君。さて、君を精密検査したところ、地球外生命体からのメッセージは虚偽のないものだということが判明した。はっきり言おう。君の頭の中には、爆弾が仕掛けられている」  ひかるは驚きの声を上げると共に頭に異状がないかと何度も触った。特に傷跡や違和感はない。
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