◆俺の命

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まったく。油断も隙もあったもんじゃない。 海外から電話がきて、手元に種類がなかったから眠たそうな苺から離れたのがいけなかった。 苺の髪に顔を埋めて手ですくと、頭にキスをする。 「苺はずっと俺といるの。他の奴が苺の綺麗な瞳にうつるとか許せる訳ないでしょ。つか許すも何もそんな事させないけどね」 昨夜、苺を腕に抱いて寝室に向かう俺に言い出した父親からの話を思い出して… 思わず舌打ちした。 「………ちゃ…」 起こしたかと苺を見ると、俺の首に腕を回して首筋に顔を埋めてくる。 だから苺を安心させるように抱き締めた。 苺は俺がいないと生きていけない。 どうしても俺がいないと渋々父親の所に行くけど、まずは何をするにも俺と一緒。 お風呂だって寝る時だって、食事だって… そう躾たのも俺だけどね。 だから俺がいないと苺は寂しくて泣いちゃうんだ。 この俺が苺泣かす訳ないでしょ。まぁ違う意味で啼かすけどね。 苺の初めては全部俺が与えるんだから当たり前でしょう? ,
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