◆俺の命

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「…誰が俺の苺を泣かせたの?」 笑顔の苺に、抱き締めて蕩けるキスをしてから会議に向かう為に家を出て二時間後… 帰宅した俺を待っていたのは、 自室にこもって布団を被り、俺があげた犬のぬいぐるみを抱き締めながら赤く泣き腫らした目の苺だった。 苺は俺を見るとポロポロ涙を溢して抱きついてくる。 「誰が俺の苺を泣かしたの?あぁ、目が腫れちゃう。俺が泣かせたのなら腫れても許せるけど、他の奴に泣かされて腫れるなんて許してないからね? 苺は何も心配いらないんだよ?苺を泣かす奴なんて俺が殺してきてあげるから。 誰?誰に何か言われたの?」 抱き締めて顔中にキスをして蕩けるようなキスで、クタリと凭れた苺はふるふると首をふるだけ。 悲しみに染まった大きな瞳から、ボロボロ零れ落ちる涙をキスで受け止めながら… ………その日から、また苺が喋らなくなった。 精神的に不安定なのか、いつもぬいぐるみを抱いている。 俺に異様にくっついていたかと思うと、一人でぼぅっと椅子に座っていたり… 夜中に魘される事が増えた。 ,
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