第一章 ハナシノキッカケ

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「はい……?」 お、出よった 四季「創作高校2年の風鳥です。 雛月さんのお宅ですか?」 あっ! 今更だけど名前…分からない ヤバイかな 「はい、ご用はなんですか?」 四季「えっと、沙と… 池上先生に頼まれて。身体測定とかの関係で一度登校して欲しいって伝言を」 雛月「嫌、伝えて欲しい」 四季「嫌、って言ったら?」 雛月「…ちょっと困る」 困られてもな… 四季「登校して自分で伝えれば?」 雛月「変わらない」 四季「? 何が変わらないの?」 雛月「初めと言ってること」 四季「うん、そうみたいだ」 雛月「…ちょっと待って」 四季「うん、いいけど」 どうしたんだろうか? ガチャ 突然ドアが開いた 雛月「入って、中で話そうよ」 四季「あー…、ああ、うん、いいよ」 凄く可愛く綺麗な人だと思った 予想よりは上を行っていた 沙酉先生オススメなだけあるわー… 四季「お、お邪魔します…」 雛月「どうぞ」 中は生活感が余り無かった 家々の独特な匂いと言うか、生活臭?が無い 雛月「こっちの部屋」 四季「うん、お邪魔します」 雛月「二回目」 四季「二回目?」 雛月「お邪魔しますって言った回数」 四季「ああ、そうだな、二回目だ」 あれ? 今更だけどなんで話せているんだろ 人と話すの苦手なはずなのに…? 考えても分かんないし良いか 四季「で、雛月さんはどうして招き入れたの?」 雛月「長い話になりそうだったから」 四季「そうだねぇ、じゃあ本題、登校してくれないかな?」 雛月「嫌、嫌、嫌」 凄い拒絶だなぁ 潔いね~ 四季「一応理由は?」 雛月「逆に理由は?」 四季「え?…行かなきゃ駄目な理由?」 雛月「うん、そう」 四季「雛月さんが好きだから来て欲しい」 雛月「告白?」 四季「一世一代の告白さ」 雛月「私の名前って解る?」 四季「わ、解るさ!」 雛月「どうぞ」 四季「……ごめんなさい」 雛月「はい、理由は?」 四季「池上先生に頼まれたから…じゃ駄目かな?」 雛月「あの人、お節介」 四季「それは同意見かな。自分もサボり黙認して貰ってるし」 雛月「弱味を握られてる」 四季「そういうこと、恩返しの方が聞こえは良いね」 雛月「そう」 …… ……… 会話終了のようだ 四季「えっとぉ、でさ、登校してくれないか?」 雛月「嫌、何回目?」 四季「嫌の数なら5回目かな」 雛月「そう、あのさ…、あっ、かぜとり?だっけ?」 四季「かざとりだよ」
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