第一章 ハナシノキッカケ

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そうは言ってもさ… 四季「唐突だけどさ、何で出たくないの?」 雛月「何で出なきゃ駄目?」 四季「さっき言ってたよね?世間体の問題だよ」 雛月「世間なんか知らない」 四季「親とか親戚は?」 雛月「…世間なんか知らないっ」 これは、触れちゃいけなかったか 四季「悪い、唐突すぎた」 雛月「ううん」 あー これは泥沼パターンだな 四季「すまないな、長居しちゃったし、そろそろお暇するよ」 雛月「……嫌」 四季「…は?」 今、なんて? 帰るな…と? そういう意味なのか? 雛月「顔赤い」 四季「またかよっ!」 学習しろ!自分! 雛月「百面相」 四季「誰のせいだと…?」 雛月「私」 四季「無理矢理学校に引っ張ろうか…」 雛月「嫌よ」 四季「それ、10回目な」 雛月「変人」 四季「変人でも変態でも恋人でもない」 雛月「返答が変化球」 …勝てない 四季「じょ、冗談は置いて本当に帰るよ」 雛月「うん」 四季「じゃあ、また来る事になったら話そうな」 雛月「また来るの?」 四季「かもしれないって話」 雛月「…そう」 四季「じゃあ、お邪魔しました」 雛月「またね、風鳥」 四季「…お、おう」 ガチャ バタン 最後は ちゃんと呼んでくれたよな? 聞き間違えじゃないよな? なんか嬉しい すっごい緊張した けど 楽しかった気がする でも明日 沙酉先生になんて言い訳しようかな 面倒な事になったな… 一部 花 ハナシノキッカケ 終
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