No,3 確信×出会い=不安

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……言いたい放題じゃないか。 ははっ…… 思わずカラカラの笑いが零れる。 「先生…俺席に戻りますね。」 「それでよろしい。」 笑いを含んだ先生の声。 もう怒る気力も無くしたあたしは肩を落としたまま、席へと戻る。 きっと変態教師はこれでもかってぐらい満足顔でこっちを見ているだろう。 もう、自分が情けない。 入学初日から気分は最悪だな。 「柳瀬、那留か……。」 (気をつけろよ……。) 変態教師が真剣な眼差しでこちらを見ているのにもあたしは気づいていなかった。 ああ、本当にバカだ。 「はぁー…………」 人生の幸せを全て失ったような深い深いため息が出た。 .
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