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「おーい那留っ!!
那留早よ起きぃな!!!
もう学校終わったでっ」
べしべしと、誰かが馴れ馴れしく名前を呼びながらあたしの頭を連打している。
誰だろう、この人は、
何で頭を叩かれているんだろうか?
もう謎だ。
そうか夢か、夢の中だからあたしを恨んでいる人が思いっきり叩いてる……
「夢ちゃうぞぉ~!!
早よ寮行かな先生に怒られるねんでっ」
………どうやら夢じゃないらしかった。
ふわぁ~と欠伸を1つしたあたしは顔からゆっくりと顔を上げる。
途端に心臓が止まった。
「……………ッ!!」
「やっと起きたな?
さ、寮行こっ」
顔を上げたあたしの目の前にいたのは、ニコッと優しく笑う須藤要。
ここまでは別に異変はない。
問題があるのはこの距離だ。
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