No,2 違和感

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柳瀬那留(ヤナセナル)。 茶髪のさらさらとしたショートヘアの髪。 165センチという身長に、コンプレックスである華奢な体に少し幼さが残る顔。 少し男らしいが、れっきとした女である。 これが、この窓際に座る生徒の正体だ。 いやいやいや……。 おかしいだろ? 何でどこを見ても、ここには男しかいないんだ? ………あぁ!! こには男専用の教室なのか。 むさ苦しい男共から女子を守るために教室を分けた的なアレか!! ……ん? あたしは女なんだけど。 またまた、那留の額から汗が流れ落ちていく。 いや、待て、 あたしはいちおうこの高校には男として入学したんだ。 だからそこらへんの区別はちゃんとしなきゃいけないだけで、断じて女がいないなんてこと……… 「お前ら、残念だったなあ。この学園今年も女子の入学者0だ。 まぁ、むさ苦しい過ぎるけど盛んなよ~?」 担任の神崎先生の声が聞こえる。 ……………は? .
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