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「うわぁ~。マジかよ。
盛るも何も女子いねぇし。男子に盛れってか?」
「何で女子いねんだよ?マジやる気失せる。」
「しゃーねぇだろ。てめぇらの先輩が女子の入学者を0にしたんだ。諦めろ。」
頭を鈍器で殴られた気分だった。
な、な、な、なんで!?
え!?
ちょ、そんな展開誰も期待してないぞっ!
おかしいだろ!!!
先輩達何をしたらそんなことができるんだよ!!
「お前大丈夫かいな?」
1人窓際で頭を抱えながら、貧乏ゆすりをしているとふと隣から声がした。
あ、あたしのことか?
「あた……いや、俺のこと?」
「お前以外他に心配しやなあかんやついるか?」
………。
何かムカついたけど、どうやらあたしのことだったらしい。
「別に大丈夫だから。ほっといてクダサイ。」
「お前、態度悪いなあ。せっかく心配したってんのに。
まぁ、俺の名前は須藤要。よろしゅうですわ。」
そっけなく答えたあたしに、口を尖らせて少しすね気味に呟いた。
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