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◇◇◇◇◇
教室の前まで進んだあたしは小さな箱に入ったたくさんの紙の中から適当な一枚を引いた。
「先生、これ………。」
「おっ引いたな。
よし。席戻っていいぞ」
そうして私は自分の席へと戻る………わけがない!!!
あたしは誰にも聞こえないように小さな声で先生に言う。
「ちょっ!!先生っ、どうしてこの学校に女の子はいないんですか!?」
すると、先生はポカンと呆れた顔をした後口の端を上げニヤッと笑った。
「女なら目の前にいるだろが。理事長から話は聞いてるぞ?」
ほら、ここに。とあたしの方を指さしながら無造作にセットした髪の毛から整った顔を覗かせる。
「ち、ちがっ。俺のことはいいんです!!他の生徒のことですよ!!!」
顔が熱くなるのを感じたあたしは思わずばれないようにと声が大きくなる。
すると途端に教室が静かになった。
「なんだ、アイツ。あんなデカい声出して。」
「何かあったのか?」
という、ボソボソとした声も聞こえてきた。
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